ご仏前へのご挨拶

年季奉公の年期が開けしばらくして親方が亡くなった、通夜、葬儀には式生で親方よりもらった印袢纏で参列をし親方を見送った。
奉公中お世話になりかわいがって頂いた親方の奥様をお母さん親方をお父さんと呼び現在でもそのようにご夫妻を呼び師弟の関係を超えたおつきあいが続き、お盆の14日には杉並の恩師宅へ妻と訪問、ご仏壇へのご挨拶を済ませた。
50年前私も手伝い建てた恩師宅が現在の常識では倒壊の恐れのある建物に属する建築工法で建てられていたことを今回の訪問で気がついたが、私一人で造った家と思い込み、のりちゃんの建てた家だから地震にも安心だと信じ切っている母にこの家は耐震補強が必要だとはいえなかった。
高齢で人工透析を繰り返している母の存命中に私の手で耐震補強ができれば良いのだが!