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加賀妻の住まいは、実際にはどれくらいの性能があるのかを確かめるため、「床倍率実験」「気密実験」を実施しました。
計算上では、建物の性能についていろいろな数値を出すことができますが、当社の住宅性能の実証試験結果として以下に公開します。

床倍率実験 気密実験


床倍率実験


「厚板による根太組床の水平構面試験」


日 時 :2017年11月9日(木) 10:00〜12:00
実験場所 :関東職業能力開発大学校 (関東ポリテクカレッジ 栃木県小山市)


[主旨]

木造住宅において、耐震性能の確保を担保するために、 2階床組への構造用合板の使用される割合が増えています。厚労省は13の化学物質の室内濃度の指針値を定めていますが、これ以外の代替物質を使用する建材が増え、シックハウスを招く可能性も指摘されています。また15年ぶりに新たな3つの化学物質を指針値に加えるとともに、4つの化学物質の指針値を強化する方向で検討しています(2017.9.6 日経新聞夕刊)。 今回の試験では、無垢材の厚板床・根太組床の水平構面試験を行い、その性能を確認します。

試験ではとかく高強度を目指しがちですが、住まい手にとっては居住空間が快適で、メンテナンスがしやすく(=施工性・修復性がよい)、 廃棄するときも有害なごみを極力出さないことが重要です。そのうえで設計者は安心して住んで頂けるように建物の構造性能を明示する必要があります。そのためには構造性能がはっきりとした「製材による床」のバリエーションを持つことが重要で、今回の試験はその一つとして、仕上げに使う「厚板床の床倍率」を知ることを目的としました。

[試験方法]


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[試験の模様]


[試験結果]


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[試験結果の考察]

今回の試験の結果、
加賀妻工務店の標準仕様の床は、「床倍率0.51」でした。
この値は決して高くはありませんが、
火打と組合せれば床倍率1.3までとなり、十分使える良い結果といえます。
同様の根太組の床は、杉板12㎜を釘2本打ちの場合で床倍率0.36、
構造用合板12㎜を釘打ちした場合で床倍率1.60です。
杉板12㎜と比べると1.4倍の強度になります。
加賀妻工務店仕様の床組は、
床板が30mmと厚いのですが、根太への留め方はビスを隠し打ちするため、あまり強度は期待できません。
しかし、十分に乾燥した杉板を用いているため「あそび」がほとんどないこと、
そして根太の「転び」が少なくなるように床梁に留め付けていることが、
耐力向上に貢献していると考えられます。

(2017.12.1 有限会社山辺構造設計事務所)


気密実験


「送風機による住宅等の気密性能試験(減圧法)」


日 時 :2018年10月1日(木) 8:48〜
測定場所 :神奈川県中郡 T様邸


[測定方法]

JIS A2201(送風機による住宅等の気密性能試験方法)による (減圧法)
流量および圧力差の測定は、あらかじめ校正した測定装置を使用して行った。
測定装置:KNS-2500C型 [コーナー札幌(株)製]
測定者:松永正継(04165-20) 気密測定事業所 登録番号0821

[試験結果]


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[測定結果の考察]

T邸気密測定結果につきまして、本建物の気密層は
・屋根は、セルローズ上の透湿防水シート 
・外壁は、加賀妻工務店仕様の透湿防水シート
・床は、セルローズ断熱下の透湿防水シート
を使用し、外壁に構造用合板などの面材を一切せずにC値0.9を達成しています。
これは気密層として構成される透湿防水シートのジョイントをセルローズを吹き込む際に、吹き漏れないようにしっかりとテープ処理をしてから吹き込んでいるため、気密性が高まったと考えられます。

最近では2×4工法だけでなく、在来工法でもネダレス工法や外部を構造用面材で囲っている構法が主流です。構造用合板のおかげでC値が2.0を切る事例が増えていますが、 気密性というよりは耐震性を上げるために使用されています。加賀妻工務店の住まいが、透湿防水シートのみでC値0.9の結果が得られたことは、 恐らく一般的にC値2.0を下回る(悪くなる)と予想される中、上記のように室内側に気密フィルムも貼らない施工方法としては優秀な結果になります。
セルローズと大工さんの協働で、施工精度が高く保たれた結果と思われます。

(2018.10.14 株式会社マツナガ 松永 正継)



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