命をかけた愛のプレゼント

1年前に耐震診断がらみの相談を受けた30㎞程先の高齢男性より依頼を受け訪問をさせて頂いた。
要件は自分の生のある間に妻のために建物の気になるところを改修し安心したいと言うことであった。
台所の床や一部に耐震補強を要する箇所あったが姓名に危険を及ぼすほどのものでは無かったので改修は無用だとの説明をした、又老妻さんもお父さん私は今のままで充分満足ですよと等との会話を重ねていた、この年金暮らしの老夫婦様の貯金を取り崩して行うリフォームがお二人にとってどのような意味を持つものか費用対効果は如何か等考えながら、お二人の中の深い愛を感じています。
自分に残されている平均寿命と年齢差から察する老妻さんの寿命、預金残と受け取る年金額等々秤にかけながら老妻さんの為に行おうとしている改修工事は知らず知らずの内に私の人生を重ねあわせている自分に気がついた。
明日は我が身、お二人のために出血覚悟の愛の改修工事を提案することにした。