家がつぶれる!シロアリ”が出た 

突然の電話、シロアリが出たので防蟻処理をお願いしたいの緊急飛び込みの依頼で万能サービスカーを出動させた。
現地よりの一報、私が一番信頼を置いている兄弟弟子の古屋大工さんからの携帯電話での報告!
大変だぞ、2階の胴差しまでシロアリが上っちまってる、俺の判断じゃ手に負えねーよーだった。
彼とは50年以上苦楽を共にした職人仲間である、職人としての腕前は私もかなわない素晴らしい技量の持ち主であるが口が足らない、そんなわけで少しだけ頭の回転が速く情にもろい私がいつの間にか棟梁、彼は私の前では万年職人としての上下関係ができあがってしまった。
私の目にかなった優秀な職人だから私以上の仕事は当然してくれるが、このような前代未聞の白蟻被害には判断の下しようが無い程のショックを受けたようだ!
通常の被害は地面から往復できる1m上ぐらいまでを住処に木材を食い荒らすが、雨漏り等で水分が供給される場所では地中へ水分の補給に戻らなくても済むので白蟻はながらにして上部へと食害を広げて来ます。
このような場合には通常の防蟻処理では解決できない、先ず水の補給路を断つ為雨漏りヶ所の探求そして修繕、やむなく地中に給水に訪れる道すがらを徹底的に消毒するのですが、現在では特効薬の・クロロピリホスが使えない(毒性が強いためシックハウス関連法)為、効き目の薄い薬液を念入りに表面に散布、木材の内部には注射をするように穴を開け薬液を注入、地面にも当然散布して薬殺します。
白蟻はこのような方法で退治できますが、2階の建物を残し通し柱や、1階の管柱、土台を取り除き入れ替える技術は長年の経験から彼ならば充分に対応できるがGOのサインは棟梁の仕事なのです。
地面からストロー状の蜘蛛の巣(地蜘蛛の巣)のような蟻道を造り集団で建物内に入り込むので知識のあるものであれば白蟻の進入口は即座に発見できるのであるが、大概はは手遅れになってからのSOSである。 
しかしご心配には及ばない、棟梁の知恵でどんな難問題も解決させることができるのである。