被災地の皆様を思うと

多くの取引先からFAXご届いています。
震災の影響で工場が被災し操業できずご迷惑をお掛けし申し訳ないとの内容です。
建材が納入されず工事が遅れ入居が数ヶ月も先になる、しかも確約も出来ない事をクライアントに報告、返された言葉にその方の人間性を顧みられた、賃貸マンションに住み既に次なる入居者が決まり立ち退きをせがまれることは明らかであるにも係わらず穏やかな言葉で状況を理解され工事の遅延を快く受け入れてくれた方。
心の内は穏やかではないはずである、ご自分は現在の居住地を追い出されても、落ち着ける先がないが、被災地の皆さんを思えば愚痴を言ってはならないとの悟りなのでしょうか?
そんな矢先、私を含め被災地の皆様の心を逆なぜするようなFAXが届いたのです。
何一つ被害も受けずに世間の皆様のお陰で営業をしているはずの事業者より、震災の被災者を思いやるような言葉とは裏腹に、この事業者は雨が降ったら営業を停止しますと、放射能に過剰反応したのであろう、取り乱したFAXで営業方針を知らせてきたのでした。
実業家としては一目おくほどのご人格者であるはずの人も一種のパニックに陥ってしまったのであろうか?
日本の危機、国民の全てが一丸となって協力し支え合いこの窮地を乗り越えなければならないときである、いざという時に見境なくパニックになるようなリーダーは日本の将来には無用な人物であり尊敬に値しないと考えてしまったのです。
こんな時こそリーダーの資質が問われエリート集団からではない思いもよらぬ人が頼りになるのでしょう。
さて自分は今何をするべきか、何が出来るのか?ネットを探っても答えが見つからない