阪神淡路大震災と棟梁の愛車・Eー300S

愛車との出会いなど、どうでも良いような事であろうが55歳の時、震災建物応急l危険度判定士として噴煙まっただ中の震災地、神戸市街のがれきの中で出会い一目惚れをして購入、永く同棲している愛車が車検を迎える年となり、改めて初年度登録の車検証を見て思わずため息をつき購入のきっかけとなった大震災当時を思い起こしてしまった。
平成7年(1995年)兵庫県南部地震によって引き起こされた阪神、淡路大震災から14年、私の愛車の年齢も14歳にあとわずか!我が輩もこの夏には70歳を迎える現役55年生の棟梁なのである。
今の車に出会う迄は2~3年周期で新車を乗り継いできたが今回は知らず知らずのうちに14年間も同じ車に乗っていた事になりびっくり、感謝を込めそろそろ楽隠居させてやることにしよう。
愛車と出会った、この兵庫県南部地震は日本の住宅に大きな変化を見せるきっかけとなりその先鞭をつけたのが、奇しくも(株)加賀妻工務店なのである。
地震の恐ろしさ、無知から行う人災のむごさをこの震災から体験し私も、同行の妹尾現社長も多くを学んだことでその後の日本の文化、伝統的木造住宅を代えるリーダーシップを発揮できたのである。