性能向上2世帯住宅リノベーション現場レポート3

こんにちは

湘南のリノベや石川です

今回は性能向上リノベーション

温熱性能向上に関してのレポートを

お届行け致します

 

前回までのレポートはこちらを

ご覧ください

性能向上2世帯住宅リノベーション現場レポート 1

 

性能向上2世帯住宅リノベーション現場レポート 2

それでは温熱性能向上に関してです

解体直後の写真です

 

築40年の住宅ですが古いグラスウール断熱が

入っていました

無断熱(未施工)住宅も良く見られる時代の住宅ですので

新築当時はしっかりとした考え方のもとに

断熱材を施工したと考えられます。

 

それでも現代の住宅建築工学に基づくと

やはりこの断熱性能では心もとないですね。

 

冬寒い住宅とはまさにこんな感じの

断熱材が入っている住宅が多いです。

 

今回のリノベーションです。

2階はフルスケルトン工事で進めますが

1階に関しては部分改装工事なので

建物丸ごと温熱性能向上改修はとても難しいです。

 

それでも2階はフルスケルトン工事で進めるので

温熱設計もしっかりと行います。

 

温熱設計はインテグラルさんの省エネ診断ソフト

「ホームズ君 省エネ診断エキスパート」で

温熱性能の解析を行います。

 

断熱材の種類にもいろいろあり、

グラスウール断熱材、セルローズファイバー断熱材

ボード系断熱材など多種ありますが

お客様の予算や建物の立地環境、工事の度合いなど

いろいろな要素により断熱材は決めていきます。

 

 

 

 

 

断熱材の性能値や、新しく入れ替えるサッシなどの性能値を

細かく入力していきますと、

ソフト上でこんな感じで可視化され、

温熱性能が定量的に判定されます。

これでお客様にも分かりやすく説明が出来ます。

 

 

 

今回のリノベーション工事ですが、

温熱性能的にはもっと上げたいところですが

1階部分を断熱改修出来ないので

ある程度の割り切りも必要でした。

温熱改修工事はゾーニング改修工事*1として検討を行い

断熱材仕様を決めていきました。

 

検討結果ゾーニング改修工事でも

改修前の性能からは格段に温熱性能は向上しました。

*1 ゾーニング改修工事:工事範囲部分だけに絞って性能向上を計画、立案すること

実際の施工状況です

 

使用した断熱材は高性能グラスウールです

壁と天井に施工します

2階のリノベーションなので

床には施工しませんでした

 

 

こんな感じで壁にグラスウールを

しっかりと施工します

 

施工した後から別貼りの

防湿フィルムを重ねて貼っていきます。

サッシ廻りの隙間も現場発泡断熱で埋めていきます

細かいところにもきっちりと断熱材を充填していきます

 

天井です

今回は屋根断熱ではなくて

天井断熱で施工しました

天井はこんな感じで天井下地の上に

綺麗に並べて施工します

 

天井裏から見た状態でも隙間なく

きれいに並べられているのが分かりますね

 

温熱性能向上リノベーションは

これから住み続ける、住まいの心地よさを

決定づける大きなポイントとなります

 

 

断熱工事は仕上がってしまうと目に見えなく

なってしまう部分です。

言い換えると手を抜きがちにしてしまう

工事でもあります。

 

本質的な性能向上を目的としたリノベーション工事では

いかに温熱性能向上に努めるかで、

これから住み続ける住環境が

どれだけ心地よく感じられるかが決まります。

 

温熱性能向上は耐震性能向上と

並ぶ大切な要素となる工事です。

 

リノベーションすることにより

住み心地のよさが向上する事はもちろんの事ですが

耐震性能向上

温熱性能向上

この2点にもしっかりと取り組み

定量的に数値でとらえたリノベーション工事を

今後もしっかりと取り組み提案していきたいと思っています。

 

次回4回目の現場レポートは

太陽光発電などの総エネ工事に関する

レポートお届けします

 

 

今回も長文にお付き合い頂きまして

有難う御座いました

2023/12/29

湘南のリノベ屋 石川

 

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