好きを探して

こんにちは
きりっと冷え込む朝も増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

少し前のお話ですが、福岡より学生時代の友人が訪ねて来ましたので
ひさしぶりに東京の建築巡りに行ってきました。

新旧織り交ぜ色々な建物を見に行きましたが、
私のお気に入りはやっぱり「法隆寺宝物館 1999年 谷口吉生設計」です。

余談ですが、氏の設計した建物では金沢の鈴木大拙館もおすすめです。
水辺の畳台にゴロンと寝そべったりまどろんだりするのが最高に気持ちが良いのでお時間に余裕をもって訪れてみてください。

学生の頃から上野に訪れた際は何度も足を運んだ思い出の場所です。
晴れの日も雨の日も春夏秋冬素敵です。
良くドラマや映画の撮影でも、谷口節といわれるような素敵なホールやエントランス
が使われていますが、私は2階のソファーコーナーが大好きです。
設計に迷ってどうしようもない時にもこのソファに座りに来たりします。。
作品集にもあまり載っていないスペースということもあり、
建物は実際に見に行かないと分からないことが多いなぁと思います。

宝物館の中では小さなスケールの場所で、ちょうど住宅のリビングに使われるようなサイズ感。
少しこもった小さい場所から大きい景色を眺めることで、落ち着きと解放感が味わえます。
くたっとしたLC2も変わらず心地よいです。※西洋美術館のLC2とは一緒なものなのか??
こちらから見ることでお庭がより一層素敵に見えます。
お気に入りの場所なのにあまり人が来ないのも良いです。

神奈川ですと大山阿夫利神社にある「茶寮 石尊 2019年 堀部安嗣設計※リノベーション」もおすすめです。
地元の小学生が遠足にも来るような山で、下社までならお散歩がてら訪れるのも良いです。
山頂からの景色も素敵ですが(実際には脇の鉄塔近くから見える富士山が眺めよし)
このカフェから眺めると素敵な額縁を付けるようで、また違った大山からの景色のすばらしさを落ち着いた室内から味わうことが出来ます。建物の不思議です。
休日などは結構混みあいますので、OPEN直後等の比較的空いている時間がおすすめです。

性能の話ばかりしていると家の役割ってなんだろう??って思うこともありますが
こんな場所に来ると、居場所を作ること、意匠も、暮らしを楽しむうえではこだわりたいな。
大事だなと再認識します。

2つの共通点は小さな場所、奥まった場所から庭・景色を眺めるのが好きだということ
これが実際の設計にも自然と反映されてくるので面白いです。

まだまだコロナ禍ということもあり、お出かけをためらうことも多いですが
折をみてご自身の隙を探してみるのはいかがでしょうか。
ぜひお打合せの際には皆さんの好きを教えてください。

高宮