注文住宅・建築四方山3

今回は、鎌倉の現場です。
埋蔵文化財包蔵地区にあたります。
鎌倉市教育委員会文化財課に相談「確認調査の依頼」の末、
試掘(計画敷地内で約2m四方×計画の深さまで)
・・・の筈ですが、今回敷地より2m近くの深さまで掘り返しました。
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前面道路より1mほど盛土をした、計画土地から考えると
約1m70cm下が中世・鎌倉時代の地層
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出ました。
現況道路面より約1m下で明らかに人工的な石積みを発見
当時の護岸工事の跡の様です。(滑川周辺集落の生活ぶりが想像されます。)
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周辺からは、勿論、中国(唐?)渡来の青磁のカケラなどが多数出土。
「埋蔵文化財発掘の届出について」を提出
教育委員会のお達しを待ちます。
結果は
“触らぬ遺跡に調査無し”
今回の工事では、遺跡埋蔵層は工事計画外の深さにて
「埋蔵文化財を壊さぬよう、慎重に工事を実施すること」とのご指示を頂き
その調査は次世代にお任せする形で決着。
ところが、当現場より約30m先の距離で、某大手ハウスメーカーさんの調査現場に遭遇。
こちらは、本格的な発掘調査を開始。
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かなりの面積の綺麗な石畳や井戸、建物の柱跡を目撃。
タイムスリップしてみたくなるような、光景が出現。
歴史のある町ゆえのロマンを感じますが・・・・
施主(事業主)は大変です。
予定の工期、費用はどうなっていくのでしょうか。
こういった発掘手続きは設計部の仕事
営業はドキドキしながら、経過を眺めるだけです。(山田)