【防蟻】セントリコンテクニカルマスターの受講を終えて

こんにちは。
加賀妻工務店の妹尾大地です。

今回は、弊社でも採用をしている防蟻対策であるセントリコンについてお話しをします。

■セントリコンシステムとは
セントリコンとは、薬剤をまかずにシロアリの巣(コロニー)を根絶する、
環境に優しいシロアリ防除・対策サービス(ベイト工法)です。

※アメリカの自由の女神の足元には貴重な蔵書を保管する書庫があります。
書物がシロアリ被害にあわないように、薬をまかずに巣ごと駆除できる安全な方法として、
このセントリコンシステムが採用されています。

【セントリコン採用事例】
https://group.nagase.com/sentricon/case/

 

■特徴について

従来とは異なった防除方法となります。
従来は地上に現れたシロアリのみに対するアプローチであり、
セントリコンは地中にあるコロニー(巣)にターゲットとしています。
被害を根本から解決することを目的としています。

【仕組み】
ステーションの設置: 建物の周りの地面に専用の容器(ステーション)を埋めます。
シロアリの誘引: 中には脱皮を阻害する成分の入った餌が入っています。
巣(コロニー)の根絶: エサを持ち帰るシロアリの習性により、数ヶ月で巣全体に薬剤が行き渡り全滅します。

従来のバリア工法との違いとして、従来は床下に薬剤を散布することでシロアリの侵入を防いでいましたが、
薬剤に永続性がないことから定期的に(有効期限5年)再施工が必要になります。
セントリコンは一回のステーション設置に対し、専門のスタッフによる点検、調査を行うため管理が主となります。
*Sentricon:Sentry/見張、Tri/3、Control/管理 (活動状況の調査→ベイト剤の設置→点検)

また、日本国内のシロアリ駆除では、安全基準を満たした主要な有効成分として、
ネオニコチノイド系農薬が広く使用されていますが、EUではミツバチの環境影響を理由に屋外使用が原則禁止となっています。
(緊急使用の例外規定も認めない判決が出たこともあるようです)

その他に、水溶性が低い、蒸気圧が低いといった点が挙げられます。
水に溶けにくく、においとして上がることはありません。
他防蟻対策で検討されるホウ酸処理は、水に溶けやすい性質があるため確実な施工が求められます。

■講習を通して
白蟻は日本のような温暖で湿気の多い環境を好みます。
そのような環境下では、輸入材(白蟻に対する耐性が備わっていない/柔らかい材)ではなく日本固有の木材が選ぶことはもちろんのこと、
確かな「防蟻対策」まで含めた家づくりの計画が必要と考えます。
白蟻が出てから対処するのでは、一定、既に食害が発生していることが考えられます。
早期発見ではなく未然に住まいを保全していくことが本当の意味での防蟻対策になるのではないでしょうか。
また、薬剤も同様に効果が切れてしまった、断続的に対処していくというより、管理を目的とした防蟻対策が本当の意味での防蟻対策になるといっても間違いではないと考えます。