結婚式

昨日は、結婚式に招待され、感動の時間を共に過ごすことが出来ました。
原拓ちゃん、ありがとう。結婚おめでとうございます。
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原拓君は、11年前にものつくり大学を卒業して、大工の道を歩むことを決心し加賀妻工務店へ
弟子入りしました。
親方は、結婚式で主賓を務め立派な祝辞を披露した、岡野君です。
   
   
当時、原君は22歳、親方に使命した岡野君は26歳、若い師弟コンビを組ませました。
26歳の岡野君に弟子を持たせる事は、少し不安もありました。
岡野君も、
「妹尾さん、人を育てるなんて無理です。自分の事で精一杯です。」
との返事でしたが、なかば強引に弟子を取らせました。
当時岡野君も若く、年季があけて間もなかったので、遊びたい、休みたい、少し甘えがあり...
これはまずいかな?大丈夫かな?
  
  
  
弟子を持たせれば、
心も強くなるだろう
仕事に打ち込む姿勢がもどる。
   
   
岡野君は中学を卒業して、大工の道に入り、やはり親方につき、辛抱し修行(年季)をあけて立派な大工になった人物です。
明るく、頭も良く、仕事が出来る大工です。
  
  
大丈夫!
  
   
原君が、長い修行を終えた時(年季があける)話した言葉に、
《親方が親方で良かった》と話しをしている、と聞いて、岡野君に就けて本当に良かったと胸が熱くなったことを思い出しました。
昨日の岡野君の祝辞のなかにも
《弟子が拓でよかった、有難う》と話していました。
とても強い絆で、泣かされました。
6年7年とても長い辛抱の期間です。
親方も辛抱です。
私は何も出来ません。
甘い言葉も掛けないように勤めています。
厳しく注意するだけです。
年季があければ、一人前の大工として認めますが、同時に立派な社会人としても成長してもらいと願っています。
   
   
   
原君は、プロのサッカー選手になれなければ、大工になると決めていたそうです。
人生に目標を定めて生きて行く事は、とても大切な事だと思っています。
そんな、姿勢を持った人のそばで、一緒に仕事が出来る事は、とても私の励みになります。
  
  
22歳の若者が、修行を終え、一本立ちし、ようやく稼げるようになり、32歳で嫁さんを
もらい、家庭を築けるまでなりました。
良く辛抱してきたなと、感謝です。
岡野君も37歳となり、3年前に新たに弟子を持たせています。
大工職は親方になれば『棟梁』と呼ばれます。
棟梁の役割は、現場を統括するリーダーです。
仕事の段取りや安全管理、仕上がりのチェックや後輩の指導、下職の管理、その役割は多岐にわたります。
一にも二にも棟梁がいないと現場が回らないのです。
住宅の建築では、現場監督が常駐することはないので、棟梁が頼れると現場の周りもスムーズで、仕上がり・品質も当然良くなります。
それくらい、棟梁の質というのは木造の建物のとって重要となってくるのです。
弟子を取って、育てあげたら、棟梁の上に大を付けて大棟梁だよと話をします。
    
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テーブルの上には小さなメッセージカードがあり、コメントをいただきました。
披露させていただきます。
《現場ごとに良い出会いが待っています。
良いお客さんが自然と集まるのも社長や加賀妻の方達がこつこつと良い会社を造りあげてきたたまものだと思います。これからもさらに成長させ続けて下さい。》
  
  
嬉しいコメントです。財布にこっそりしまいこみました。大切にします。
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今年もうひとつ、嬉しいことが待っています。やはり6年前に石田君に就けた
小林君が、春には、修行を終えます。
加賀妻に残り仕事を続けてくれます。新年会の時
《親御さんは何て言ってくれた?》とたずねると《長かったね》そう言ったそうです。
修行を終えても、加賀妻工務店に残り、一緒に仕事をしてもらえることは、私にとって最高の喜びです。ありがとう。
    
   
  
加賀妻工務店を下支えしてくれているのは、そんな大工さん達です。
石田君から言われた事で、
《社長、お客さんに営業で話をする時は、加賀妻で一番自慢できる事は大工さんです
そう話して下さいよ》
といつも笑顔で、しかし真顔で言われております。
  
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