2015年 年頭所感

本年もよろしくお願いいたします。
2015年 年始の安全会議・総会において
私が話したことを以下にまとめました。
縮む社会・縮む経済 これからは、縮み行く時代、従来の勝組が転落する。
日本は総貧乏時代、中流が落っこちて来ている。
市場が縮小する時代には寡占化が起こる。トップ2割が重要の8割を独占する。残り2割が分け合う事になる。このような現象が建築業界でも起こる。寡占化とは市場が50%になれば売り上げも50%になる、という読みではない。負けたら0ベースになるという事。
そんな、話を昨年はしました。
現状を見ると
2017年4月から消費税は10%に決まりました。新築時代は残り2年と読んでいます。
その後大手ハウスメーカーは合併あるいは市場から撤退を余技なくされと思います。
近年、若者は車を持たず。住まいも借家で十分、その分日々の生活にお金を使い、余暇を楽しむ、
そんな流れです。
原価インフレ(資材+人件費の上昇)=売価デフレ(売価に載せられない 利益が出ない)
ファスト商品(成長追求大企業志向) 物造り(クオリティ―追求小商い)
新築元請け工務店の数は6万社から1万5000社へ(6割減)
2013年度新設住宅着工98.7万戸15兆円 リフォーム6.7兆円
2020年度新設住宅着工62.3万戸10兆円 リフォーム6.1兆円
野村総合研究所は予測をしています。
今年のキーワードは 「選ばれる事」
縮む社会・縮む経済の中では、「選ばれる」という、手法のみが、新築元請け工務店に残された営業手段だと認識をしています。「選ばれる」為の地道な努力を継続し、積み重ねる事が出来ている工務店が、新築工事の仕事が出来る工務店の条件だと認識しています。
1. 際立った設計力 型を持つ事
町中に建つ家は、その家が取り壊されるまで、ずっとそこに建ち続けます。
多くの人の目にさらされます。それを見た人達がどのように感じ何を思うのか、それはとても重要な事です。その家はその土地にしっくりなじんで、しかも美しくなければなりません。
加賀妻工務店の建てた家とわかれば、そこから仕事が産まれます。寒すぎず暑すぎず、省エネ・快適が前提ですが、町中に自慢できる家を造り続けるという事。未来に希望を持って生きる為に建てた建物が、必ず次の仕事を産む事を前提とする設計を行う事です。
2. 際立った施工力 型を持つ事
現場は舞台、そこで働く皆さんは、選ばれた人達です。スターです=役者です。 沢山の人達に見られる事が、仕事です。「良く」見られる。「より良く」見られる事は成功する為の第一歩なのです。現場はショールームです。言葉・動作・清掃・気配り・高感度で超越する事です。口コミ、紹介などが自然発生するように心がける事です。意識する事です。そこから仕事は必ず産まれます。
3. 際立ったメンテナンス力 型を持つ事
住まい手が心から満足し誇りを持って住んでいることが大事な事です。メンテの依頼を受けた時、自分の都合を優先では、心は離れて行きます。「すぐ行くすぐやる」がとっても重要です。コンビニだってレジが込むと、作業を止めて、「次の方どうぞ」と飛んできます。
とても気持ちが良くなります。選ばれる努力をしています。
家守りとは、顧客とその家のお守り(ケア)をする事です。広い意味では、顧客といい関係を維持するなかで、満足を維持向上し、経営や家づくりを支えてもらう事です。
接点を維持することで満足度の低下を防ぐことができます。「建てて良かった」の気持ちを常に引き出す事です。定期点検においても、当たり前の点検ではなくて、お客様が
気の付かない、細やかな心のサービス、感動感謝を引き出せれば、口コミ、紹介などが
自然発生します。特に口コミは「人の口から口に伝わる評判です」工務店の評判はOB施主のいい評判の積み重ねから生まれます。良い評判がどんどん流通し浸透して行った結果『この地域でこういう家をたてるならあの工務店がいいよ』といった
イメージが顧客の間で形成されます。OB施主の対応こそが最大の営業です。意識することです。このことが継続的に習慣付け出来ていれば、そこから仕事が産まれます。
企業が成長を目指すのは、当然な事なのですが、私が目指すゴールは、売り上げや規模ではなく、お客様から指示される企業でありたいと願っています。
(選んで良かった)、
(加賀妻で建てて良かった)
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