左官屋さんの道具・・・お酢の話

昔々聖徳太子の時代、木の工事は右官、土の工事は左官と呼ばれている人が工事をしていました。
今では、木工事は大工さんさんですが、左官屋さんは今でも当時のままの名前です。
そう考えると歴史がありますよね。

そんな左官屋さんで大事なのがコテ。
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道具箱の中には、沢山のコテが・・・
下塗りの時、仕上げの時、また細かい細工など、用途によって使い分けています。
そんな道具箱の中に、ある物が・・・・
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食用のお酢です。 
漆喰などは、アルカリ性で梁や柱、特に廻りぶちなどを黒く変色させてしまいます。
そこで先に塗ったり、また変色したときにお酢を塗ります。
そうすると中性化され、元に戻ります。
また、お酢はこの時期木部に塗ると(塗るときは変色しないか確認してからお願いします)
カビの発生を押さえたり、出たら拭いて上げると普通より綺麗に落ちます。
(お酢の臭いが残るので、他の物に移らないように注意が必要です。)
最後はお酢の話になってしまいましたが、昔からの知恵です。
(YOSHI)