温湿度の検証① ~二宮T邸

この冬は例年以上に寒い冬でしたね。
 
桜が満開(*^_^*)という間に、既に散っておりますが、やっと暖かくなりました。
冬の快適性には断熱が大きく関わってきます。
 
加賀妻工務店で建てた住まいはどのくらいの快適性なのか、
断熱材のセルローズファイバーはどのくらい効果があるのか、
目に見えないところを見ていきたいと思います。
下記の表は正しく断熱された家(Q値2.7W/㎡K)のシュミレーション結果です。
これによると、晴天時の室温と外気温の差は7℃程度になります。

Q値に比例して室温も上がってきます。
Q値が小さいほど、暖房エネルギーを小さく抑えることができます。
そこで今回、二ノ宮のT邸(2世帯住宅)
でデータをとらせて頂き、実際の温湿度の検証をしました。
Q値は2.6W/㎡Kです。
親世帯のリビングには蓄熱暖房機あり。
  
1月のかなり寒かった2日間を見てみます。
最高温度11.4℃、最低温度-2.3℃、平均温度 3.58℃(気象庁データより)
 
 
明け方の外気が最低気温になった時の温度差について、
自立循環型住宅の考えでは、室温と外気温の温度差6℃前後を目標にしてます。
 
朝、日が昇り気温が上昇してくると、室温も同時に上がっています。
  
明け方の一番寒い時間帯、最低でも8~12℃程度はあり、かなり大きく差が出ています。
温度差が大きいほど快適性が増します。
 

夕方になり外気温が急速に下がるのに対し、室温は緩やかに下がっています。
  
これは断熱がしっかりされているという事です。
  
断熱だけでなく、蓄熱暖房機の有無でも差が出ています。
親世帯は蓄熱暖房機の効きがかなり良く、オーバー過ぎるくらい暖かいです。
リビングに設置してますが、洗面室に近いので、北側の日射がない部分まで暖かくなっています。
 

 
次に湿度ですが、外の湿度の変動が大きいのに対し、室内はほぼ40%~60%で納まっています。
セルローズの調湿作用が働いて、快適な証拠です。

 
 
shirota