ご無沙汰しております。妹尾大地です。
入社し、1年が経過しました。節目として、今年も1年、気を新たに精進していきたく思います。
今回は、弊社の扱う断熱材(セルローズファイバー)の製造現場に見学に行って参りましたので、その旨、ご報告をいたします。
以前も「断熱材」を題材にした記事を書いておりますので、良かったら参考にしてください。
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【断熱材】施工現場から「セルローズファイバー」を知る | 茅ヶ崎市
■セルローズファイバーの発祥地
いきなり余談ぽくなってしまいますが、セルローズファイバーの発祥地は、アメリカで、
もともと、アメリカの寒い地域の家には、古本が家の壁の中に敷き詰められていたことが、今日の断熱材となった所以になるようです。(ここまで深堀りしたことはなかった、、)
アメリカ国内のセルローズファイバーのシェア率は、No.1になり、日本では、まだまだ認知の段階でもそこまで浸透していないように感じます。
認知に至っては、そもそも、日本の住宅建築には、お客様が断熱材を選択しない・選択できない(しにくい)仕組みがあって、その結果、ハウスメーカーや工務店から見て、安価かつ施工が容易なグラスファイバーが使われることが多くなっていると想定します。
角度を変えて見ても、アメリカの家の寿命が55年、それに比べて、日本は25年程度と言われるように、見えないところにこそ、住宅の本質があるような気がします。
■概要説明と製造過程(資料抜粋)
■実際に、工場見学をしてみて
ご担当頂いた工場長の自宅もセルローズファイバーを施工しているとのことで、自社製品の理解もあって、その上で、その道のプロが自宅にその断熱材を扱っているというところにロマン(価値)があるなと思いました。
また、特にマツナガさんのセルローズファイバーは、「麻」を配合しているため、同じ材料の中でも、1つランクが違う点を強調されておりました。
というのも、正直に、通常のセルローズファイバーに関しては、「経年による沈下リスク」があるというデメリットも理解しつつ、違いがあるという点です。
また、原料となる古紙のなかでも、「残紙」といわれる販売されなかった新聞紙(チラシを含まない)を回収し、粉砕して生産するといった点も、他の同じ材料との違いになります。
■まとめ
お越しになられるお客様からもよく受ける質問がございます。
セルローズファイバーでなくても、他の断熱材で、「施工力」が担保されていれば、それ自体は、コストパフォーマンスが良くて良いのではといった内容のものです。
私もこの業界に入って、同じ工務店やハウスメーカーの担当者同士で、同様な議論がされているのを良く見受けますが、それ以前に、そういった議論が出るのであれば、それ自体が、まだ、実証されていない暗黙知があるという理解で、私は、だったら妥当性のある方を選択したいと思います。
もちろん、私は将来、住宅を検討する際は、間違いなく、セルローズファイバーを採用したいと思っております。
余計かもしれませんが、そもそも、住宅に対して、コストパフォーマンスという言葉をあてつけるのは、個人的に、あまり好みでないので、言わないようにしております。
着る服もそうですが、安易なコストパフォーマンス偏重は、当事者に中身がなかったりするので、個人的には、ネガティブな印象を受けます。
次回は、弊社の扱う木製建具の工場に見学を予定しておりますので、また、別途、ご報告いたします。