そもそもブランドとは

昨日 栃木県の益子林業様主催の特定非営利活動法人 「森と家を結ぶ会」第8回の総会に出席をして来ました。毎回講師を招いての勉強会が有ります。
講師の方は(有)オストコーポレーション北関東の代表取締役吉田登志幸様。
テーマは「住宅戦国時代の残り方」
近年は、こうしたテーマでの講演会を聞く事が非常に増えました。
講演会やセミナーは、自分の考えを補強する為のものであるというスタンスが大事だと想って真剣に話しを聞かせて頂いております。
まとめてみると、以下のような事になります。
キーワードは、
工務店は、型を持って同じ物を造り続ける事。
型を造るには、仕様を決める事。
いかにお客様に支持され・選ばれる工務店になれるかで成長・規模は自然と決まる。
工務店とはそういうもの、支持され選んで頂ける、選ばれて当然の努力が、最大の武器になる。
それは=ブランディングの意識と言う事。
ブランドとは、高級=高品質が絶対条件
ただ高級だからってもんじゃない!
1. その(道)商品では知らない人はいない、同業者でも一目置く
2.圧倒的信頼感、自分は買わないかもしれないが、この商品なら買う気持ちは、わかる。
3.圧倒的信頼度、歴史や伝統がある。「やっぱり違うよね~」と言わせる
4.圧倒的高級感、他商品と比べて高いが、高い理由はわかる。
いつか、自分も買いたい・・・。
それは歴史!・古ければ古いほど強い、つまり、ポッと出のルーキーは所詮、流行り廃り。
最低どれくらい必要か?20年以上からブランドの資格を得たと考えても良い。
ブランド確立の課題
1. 品質の確立     商品やサービスに価値を感じてもらう。
2. 全員の意識改革   企業や人に価値を感じてもらう。
3. 現場の意識改革   
4. 顧客選びの意識改革
5. 広告宣伝・契約の必勝パターンの確立
1. 品質の確立
・ブランド条件、ブレない高品質!
・ブレないとは流行り廃りを追いかけるのではなく、基本仕様をしっかり
踏襲しつつ、時代のニーズを取り入れる、不易流行の思想が重要
・コストを下げる為に材料や施工精度を下げることは最悪の選択
・同じ物や同じ事を繰り返し、コストを下げる工夫・努力は必要=基本仕様を決める必要が有る。
何故基本仕様を決めるか?
・この家は寒いけど、あの家は暖かいとか、こっちはカッコいいが、あっちは
 カッコ悪い・・のように1棟1棟バラツキがあってはならない。
・1~10まですべてお客様と打ち合わせで決めていくのは膨大な時間ロス。
 お客様もくたくた。
・しかも、お客様は所詮素人なのでいくら詳しいと言っても細部まではわからない⇒注文住宅を勘違いしている悪い例。
・プロとして自覚してあらゆる検討・吟味の結果の基本仕様でここは素人に
 どうのこうのと言われる部分ではない。
・例えば三ツ星シェフ。シェフに「前菜はあそこの取れた野菜にあのドレッシング、肉はどこ、どこ地方の××肉を使って、味付けはこうで・・・」と、お客様は言うだろうか?お客様が決められるのはワインの銘柄、肉、魚の分け、その焼き方くらい。
・基本仕様と言うのはそれくらい重要で、1~10あるうちのせめて6以上が基本となるのが良い、7以上あれば最高。
・打ち合わせ項目除外できる営業的メリット
・施工方法が同じ為、都度の打ち合わせの除外、施工違いのダメ直し排除の施工的メリット
・共通材料により次現場流用可能の管理的メリット
・同じ共通で量を購入してコストダウンを計れる経済的メリット
2. 全員の意識改革
最初に人質が無ければいけない。次に、仕事力と人間力。
・言葉遣い、たち振る舞い、服装、環境配慮思考等々
・これは、お客差の前だけで無く、職人、メーカー、関係者、すべての前でブレずに敢行
・言葉遣いは「敬語」をしっかり。尊敬語、謙譲語、丁寧語の分けを
・たち振舞いは例えば、礼、名刺交換、車の運転、箸の使い方等々
人は見ている
・お客様だけでなく、関係者全員としたのは、当然すべてがお客様になる要素を持ち、すべてがクチコミの重要なスピーカーになりうるから、
・逆にお客様との態度ギャップが大きければ大きいほど反感を買い、マイナス評価のクチコミになる。
・ただ長く続けりゃいいってもんじゃない。
特長、品質、デザイン、機能、性能、価格、を最大限ブレズニ出し続けた年月を言う。つまり、コロコロ変えブレていては、いつまでたってもブランドのスタートは切れない。
人は見ている
・お客様だけでなく、関係者全員としたのは、当然すべてがお客様になる要素を持ち、すべてがクチコミの重要なスピーカーになりうるから、
・逆にお客様との態度ギャップが大きければ大きいほど反感を買い、マイナス評価のクチコミとなる。
・ブログでラーメンの話は、無いだろう、お客様は朝から寝る間際まで、ずっと家づくりを考えているのに・・・
良いお客様とは?
単なる金持ちではなく、心の富裕層
マーケットイン とにかく、あの手この手を尽くす、流行り廃りで長生きしない
モー娘、しかも大抵の曲は忘れ去られる
30年で壊す家
プロダクトアウト 完全にマイペースで1年に1曲か数年の1曲でも待ってもらえる、必ず売れるし、名曲になる。
100年住宅
圧倒的なプロダクトアウト的な家づくりを目指せ、ブランドイメージを固めろ
コレが確立するか否かで全く戦い方が違う。工務店の存続
 『戦わずして勝つ』
以上