家を建てる事

この度、築70年の家を建て替えることになりました。
数年前から話はあったのですが、なかなか踏み切れずにいました。
祖父母が結婚した当初からの家で、父だけでなく、私達孫にもとても愛着のある家です。
当初は土間と2部屋から始まり、母が嫁ぐ際に増築をし、私達孫が生まれ手狭になった際に更に増築をし現在の形になりました。
祖父が少しずつお金を貯めて建ててくれました。
外壁や屋根の塗り替えや室内の補修、雨漏れや水道の詰りなど、祖父はなんでも自分でやっており、家はそこに住む者が手をかけて大事にし、次の世代に受け継いでいくものなのだなと、子供ながらに感じていました。
そんな我が家は、冬は室内なのに息が白いほど寒く、増改築を繰り返した事もあり段差が多く、これから老いていく両親には使いづらい部分がかなりあります。
リフォームをしようか、一部を残して古い部分を建て替えるなど、今の家を壊す事になかなか踏み切れずにいましたが、家族で何度も話し合い、やっと決心がつき全て建替える事になりました。
訪れるひとをいつでも暖かく迎えてくれる『住まい』です。
新しい家も何世代にも受け継ぐ、そんな家にしたいと思います。
加賀妻工務店に入って色々な事を学びました。今までの経験を生かし、設計に取り入れたいと思います。
特に性能に関しては他の会社ではなかなかできない部分なのではと思います。
夏は涼しく冬は暖かいって?
*軒を深く出す*窓の大きさ・配置・種類*断熱材とその施工技術*その家の性能は数値であらわす事ができる...
何世代も受け継がれる家って?
*妥協の無いどこにでも誇れる基礎*一本一本植林し何十年もかけて育てる高品質な木材*年月が経つにつれ馴染んでいく自然素材...
『家』とは同じ間取りでも、造る人、使う材料で全然違ったものになります。
完成したものだけを見るのではなく、造る過程が分かるものづくりは金額以上の価値が見いだせると思っています。
これからずっと暮らしていく住まいを大工さん始め、家づくりに携わる人の顔が見える家づくりがしたい。
そんな住まいは、もっともっと大事に、愛着を持つことができると思います。
「気持ち」と「技術」と「性能」を満たしてくれる、そんな家に住みたいと思い、加賀妻工務店にお願いしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上記の文章は入社8年目の設計部の女性社員です。加賀妻工務店に来て、頑張って一級建築士の資格も取りました。
最後の最後の、追い込みでは、体が自然に震えてしまうと、限界まで頑張り抜いた、物静かな才女です。
その彼女から、社長、私の実家を建替える事にしましたので、加賀妻工務店でお願いしたいと、とても優しく伝えられました。 素直にとっても嬉しかった。 
私のブログのなかで、家族とどのように話し合い、建替えることになったのか・・それを書きたい、文章でまとめて欲しいと、お願いをしました。 
きっかけをブログに書かせてもらおうと考えたのですが、彼女(ご家族)の想いが綴られ伝わり・・・そのまま載せさせていただくことにしました。  
ブログを書く(作る時)は、とても苦労してしまう。意識しすぎてしまう。
まわりからは、長すぎる、硬すぎると言われている。
家造りの工務店なのだから
◎家造りを考えている人へ。       
◎お世話になったオーナー様へ
◎お世話になっているオーナー様へ 
真剣に書かなければ失礼ではないかと考え込んでしまう。
私が、ラーメンや趣味の事を書いても・・・ブログは人に伝える事と考えている。
先般セミナーの講師も、家造りを考えている人は、起きた時から寝る間際まで、
家造り事で頭がいっぱい。ともかく情報収集に明け暮れている。
その人達にラーメンの話はNGですよ。  
 ・・・私も同感、良かった・・・
工務店は営業が駄目です。私も若い頃は日々、朝~晩まで、訪問営業を繰り返して来ました。誰よりも多く訪問する。少しは仕事を頂ける確率が上がる。そんな教育を受けて来ました。
最初は疎ましがられますが・・・いい加減、又来たのか~世間話まで・・・進展・・・・・
しかしお客様が、どこの建築会社にお願いをするか、その事は、私には決められません。お客様が決める事。・・・お客様が選ぶ・・・選ばれる建築会社になる。良い経験を積んできました。
加賀妻工務店にたずさわる、すべての人達が、
如何すればお客様に選んで頂けるのか・・・・・頭を一杯にして考え行動して頂ければと願っている。
それが仕事!それが人生! それがお客様への家造り。 恩返しと想う。
私は在籍22年目を迎える。誰だって初めは経験不足で、それからだんだん経験を積んでいく。ただ、十分な経験を積むまでに、たいてい年をとりすぎる。
人は誰だって成長できるし、諦めさえしなければ、
いずれ成功するし、目指すゴールに到達できる。
しかし、時間との勝負ということになる。
若いうちに成功しようと思ったら、自分を鍛える。
努力も人一倍しないとならない。
「蓄積される経験」というものがあるけど、
将来何かを成し遂げたいと考えているのなら、
目先の金ではなく「経験を積み・蓄積する」事。
「本は最初から読む」けど、「事業はゴールから考える」べき。
そして、出来ない言い訳を考えるのではなく、
「出来る」ように考えて行く事はすごく当然の事。