家づくり工務店の品格

             「家づくり工務店の品格」
               親方と弟子
    親方近藤勝則46歳 弟子有川健司34歳  修行8年目
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    親方岡野雅春32歳 弟子原  拓 27歳   修行5年目
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    親方高橋一成37歳 弟子井上直 16歳  修行3年目
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    親方鈴木明宏37歳 弟子折笠悠一22歳  修行2年目
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    親方石田昌弘35歳 弟子小林拓  22歳  修行0年目(2009年4月ものづくり大学卒業予定)
棟梁のシステムをもつ事。それが工務店の存在価値であり。責任であると考えます。地域の工務店としてやるべきは、第一に建築に携わる後続者、特に若い大工を育てる事です。自社で育てた大工が真摯に誠実に家づくりを続けて行くことが、よりよい住まいを生みだすと考えています。親方に付き毎日朝早くから夢中に頑張っている。大工見習いの若い職人達。
弟子を取ると言うことは人を育てると言うことです。親方達の心の試練にもなります。
親方は歳を取ったら、加賀妻のリフ-ム工事を担当します。新築されたお客様が10年後20年後の増改築や手直しには、受け持った大工棟梁やその弟子達がまたお世話になります。これが加賀妻工務店大工リレ-です。悪質リフォ-ム業者が入れる隙間は存在しません。弟子を育てられる大工を私は加賀妻の大棟梁と呼んでいます。
設計や現場管理も自社の社員で行います。3人の一級建築士と4人の現場監督が受け持ちます。加賀妻の仕事は設計も管理も大工仕事も下請けに依存しません。本当に良い家づくりをしようと考えれば当然設計も現場管理も大工仕事も自社のなかで行う事だと考えています。
(多くのメ-カ-や工務店は営業を優先するため、設計や大工は外注に出しています。最近では作業場も持たない工務店が多くなりました。)
加賀妻では家づくりのすべての過程に[手]をかけます。工務店の[手]と言うと大工などの職人の[手]をイメ-ジするかもしれませんが、それだけでは現代に価値のある住まいを提供する事は出来ません。設計段階からじっくりと手をかけ、住まい手の要望をきちんと聞き、必要な性能を担保し、それをまずは図面という形にする。職人はその図面に表現されたものの本質を理解し、それを形にしていくためにしっかりと[手]をかけることが求められるわけです。設計における[手]と、施工における[手]の両方が揃ったとき、はじめて住まいに求められる[間]がつくり出される事になるのです。当社で建てた家は当社が責任を持って家守りするためには欠かせない大事な事と思います。
                「家づくり工務店の品質」
品質のある。質の高い住まいを提供する事。これが基本です。では、この「質」とは何でしょう?
まずは、住まいの部材における[質]があります。それはもちろん表面的なものではなく、
それぞれの部材において本質的に求められる[質]を指します。とくに木造住宅においては、[木の質]によって住まい全体の[質]が決まってきます。
次に大切な[質]とは、住宅の性能です。その中でも[構造][空気質環境][温熱環境]
という3つの性能は、住まいの本質を決める重要な性能になります。こうした[質]を十分に備えた住まいは、自ずから[品質・品格]をもつと考えます。その為に、丁寧に材料
を吟味し、住まいの性能について科学的な視点を持って取り組み、設計段階のチェックから工事中のチェックに至るまで、2重3重の品質管理態勢で臨んでいますシックハウス問題」ただ、建築基準法を守っていれば十分かと言うと、「そうではない」と考えています。確かに「マシ」にはなってきましたが、本来の意味で安らぐことができる室内空気環境としての合格点は、こうした「マシ」のレベルではなく、さらに高いレベルの地点にあると思うのです。だからといって、「あらゆる材料を昔に戻すこと」が正解だとは考えていません。現代にある材料の中には、使う価値や意義を持ったものもあるからです。重要なのは「材料の特性を知る事」であり、それによって「室内の空気が汚れてしまうかどうかを判断する事です。」この姿勢には、単純に昔の材料に戻すことよりも専門的な知識と経験が必要です。
物づくりを通じて人の温かさや優しさを共感したい、若手が頑張る姿を多くの人に見て頂きたい!
値段だけで勝負するのではない住宅を、それを望む人のためにつくり続けたい。