キッチンのこと。

前回の更新より、大分ごぶさたしてしまいました。高宮です。
先日の鵠沼の完成見学会ではたくさんの方々にご来場頂き、ありがとうございました。
また、月末に見学会を開催させて頂きますので、お越しの際はどうぞよろしくお願いします。
先日の設計・高橋のブログにもありましたが、敷地境界に板塀がとりつきました。
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外観写真。緑が少しあるだけで華やぎます
会場では造作キッチンについてのご質問をたくさん頂きました。
加賀妻で造作キッチンを選択する時は、大きく下記の2点があげられると思います。
①:計画上造作キッチンにする必要性があるから
例えば今回の見学会のお宅ですと家の要にキッチンがあり、
右手に薪ストーブと床座のリビング。目の前にダイニングセット。
このような形ですと、なるべく部屋を広く感じさせたい、
床に座る人にもなるべく圧迫感の無いようにしたいということで今回のスタイルになっています。
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キッチンよりリビングを見る
②:こだわりがあり、愛着の湧くキッチンにしたい。
天板はステンレス屋さん、箱は大工さん、扉材等は建具屋さんが作るので、
建物と一体感のある一点ものが出来上がります。
愛着を持ってお手入れしていただければ、長く頼れるパートナーでいてくれるはずです。
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ダイニングよりキッチンを見る
ただし、お選び頂く前に知っておいて頂きたいことがあります。
前提として、現在のシステムキッチンは機能的に、驚くほどよく出来ています。
掃除もし易いですし、動きも軽々です。
・システムキッチンに比べて動きが硬いです。
手作りで作りますので、多少材はゴツくなりますし、木は生き物ですので反ったり動いたりもします。
その都度メンテナンスをしていく必要があり、少し手のかかる子です。
・汚れが目立ちます。
水に濡れた手の触れる箇所に木材を使用しますので、どうしても汚れがつきます。
気合を入れてメンテナンスをしても、いつまでも新品のよう、というわけには行きません。
使いこなすためにはそれなりの決意が必要かと思います。
多少汚れてもいいやくらいのおおらかさで見た方がよいかもしれません。
いつでもツルピカ、清潔にしていたいという方にはシステムキッチンの方をおすすめしております。
ただ、②のように愛着を持ってお使いいただければ、ただの道具を超えて、
暮らしをより豊かにするパートナーになってくれるはずです。
使い勝手、趣味趣向、ご予算、プランなどたくさんの要素を考慮して、
造作キッチンにするかシステムキッチンにするかお選びいただければと思います。
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薪ストーブ
高宮