古き良きを活かすこと

先日、とある敷地の調査に行って来ました。
詳しくお伝えすることはできませんが、そこには現在しっとりとした庭に囲まれた古い一軒家
が建っていました。
既存の一軒家の中にあったものです。
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シンプルな板戸。簡素なものですが、経年変化が素材に独特な表情をもたらしています。
今回は使いませんが、こういった古き良き手仕事を現代の設計にどうアレンジし、うまく取り
込んでいくことが出来るか。
工夫のしがいがあります。
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既存の天井。状態も良く。ツヤがあります。どこに再利用できるかを模索していきます。
こういったように、すべてとは言えませんが、状態が良好でデザイン的にも優れているもの、
愛着があるものはしっかりと吟味した上で設計に取り入れていきます。
以前、加賀妻工務店にて設計施工させて頂いた立石の家でも、障子や板戸の再利用をし、
デザインを行いました。
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立石の家・ギャラリー:http://www.kagatuma.co.jp/gallery40.html
このように、良いものは生かし、古き良きエッセンスを取り入れつつ現代の設計に生かして
行く事を大切にしています。
設計:高宮秀和