イメージ以上のプランにワクワク! 暮らしに合わせて住まいを育てていく。

暮らし探訪vol16.Yさま邸(大磯町)

アウトドアを愛するご夫妻が建てたのは、訪れる人をオープンに出迎える住まい。自然素材と薪ストーブに彩られた温かみのある空間で、ご主人はDIY、奥様はヨガサロンなど日々の暮らしを満喫されています。新居完成後にご長男も生まれ、こだわりの住まいをどのように使いこなしているのか。ご夫妻にお話を伺いました。

おうち時間を楽しくする、薪ストーブの土間とリビング

玄関の扉を開けると、すぐ目の前に広がるリビングから「こんにちは」と笑顔で出迎えてくれた山本さんご夫妻。この、訪れる人に対してオープンな空間が山本様邸の魅力です。通常、住まいの奥に設けられることの多いリビングは、あえて玄関の土間に面して配置。そうすることで、広々とした土間スペースをリビングの一部のように使いこなしています。「障子の仕切りも用意しているのですが、盛夏にエアコンの稼働効率を良くするために使うことがあるくらいで、基本的には開けっ放し。上部が吹き抜けになっているので風通しが良く、どの季節も過ごしやすいんです」。

冬は、土間に置かれた自慢の薪ストーブが大活躍。暖められた空気が吹き抜けから2階へと上昇し、家全体をぽかぽかにしてくれるといいます。「ソファに座って炎を眺めているだけで、時間が経つのも忘れます。珪藻土の壁をスクリーン代わりにして映画を観るのも楽しみ。充実したおうち時間を過ごしています」。



軽く要望を伝えただけで、イメージ以上のプランに

海にも駅にもほど近い大磯の住宅街。お父様の土地を受け継がれ、ご夫妻の家づくりは始まりました。自然素材を使った住まいを建てたいとネットで工務店を探し、たどり着いたのが加賀妻工務店。「最初に加賀妻さんの家を見たとき、とにかく『キレイ!』と圧倒されて。その後も何軒も見ましたが、その度に同じ感想を抱きました。勉強会でも自然素材や建て方に対する信念を感じ、ここはちょっと他とは違うぞと。さまざまな会社を検討した上で、夫婦2人の思いは『やっぱり加賀妻さんがイイ』で一致しました」。

弊社社長の手によるスマートで無駄のない設計も決め手のひとつだったそう。軽く要望を伝えただけで、イメージ以上のプランが仕上がってくることにワクワクしたと言います。「設計図を見ながら、どんな暮らしになるか想像するのが楽しかったですね。完成後に子どもも生まれ、今は家族3人。自分たちに合わせてもっと住みやすくしていきたいと思っています」。


ご家族それぞれ、暮らしの楽しみが広がる住まい

ご主人はこの家に住み始めてからDIYが好きになったそうで、庭の薪棚や物置、土間のサーフボード置きなど、さまざまなものをセルフメイド。果実がなる木を植えるなど、ご夫妻で庭づくりにも精を出しています。1階の一部には奥様のヨガサロンを設置しました。住居と入口は別ですが、土間を通してつながっており動線も快適。住まいと同じく杉の床材が使われた空間は裸足になるのが気持ちよく、まだ小さいご長男が思いっきりハイハイする場所としても重宝しています。雨の日でもアウトドア時間が楽しめる、庇が大きく張り出したウッドデッキもお気に入りの場所。もうひとつのリビングとして、BBQなどによく活用しているのだとか。「夏は開放的なリビング、冬は薪ストーブを点けて2階の部屋で過ごすなど、季節によって楽しみ方もさまざま。家族だけでなく、友人などのゲストも招いて新しい住まいでの暮らしを満喫しています」。


住まいのギャラリー


・外観:住居となる2階屋と奥様のヨガサロンである平屋が美しく融合した山本様邸。屋根の煙突と玄関横の薪が住まいの外観にあたたかみを加えている。



・ヨガサロン:奥様が開かれているヨガサロン「nicoyoga」。自然素材に包まれて呼吸するのも気持ちいい。住居とは別に入口があるが、土間でつながっているので行き来も快適。「いずれはここも生活空間にして、1階だけで暮らせるようにしたいと思っています」。●nicoyogaのHPはこちら > https://nicoyoga.jp 


・土間:インテリアとしても美しい、土間に置かれた薪ストーブ。冬は家全体をあたためてくれる。そのまわりには、ご夫妻のサーフボードや自転車、スピーカーなどを並べた。「見せる収納」で絵になる風景をつくりだす。


・キッチン:奥様こだわりのステンレスのキッチン。背後に設けた造作の収納棚は作業台にもなる。土間の一部にパントリーを設置し、そこから直接キッチンに上がることも可能。買い物が多いときに重宝する。


・ダイニング:キッチンの奥、庭に面して設けられた明るいダイニングスペース。障子を閉じると和の落ち着きが漂い、開くとウッドデッキが現れる。壁に設置した造作の棚はPCスペースとしても活用できるそう。


・洗面室:1階リビングの奥に洗面室とバスルーム、トイレなどの水回りを配置。床に張った杉の木が連続性のある空間を生み出す。


・2階:2階には、吹き抜けを囲んで2つの洋室と1つの和室を設置。障子の内窓を開ければ、階下や向こうの部屋にいる家族とも会話できる。冬は、暖かい空気がまわる2階の部屋で過ごすことも多いそう。洋室はいずれお子さま部屋になる予定。


・弊社高橋社長(右)と談笑する山本さんご夫妻。やんちゃなご長男の然くんにとっては、家のすべてが遊び場。この家でどう育っていくか楽しみ。

[取材・撮影 有限会社さくらがおか]