『選ばれる工務店へ』
今期・来期も引続き、テーマは『選ばれる工務店へ』です。
昨年の安全大会で協力業者さんにもお話しさせて頂きました。
湘南地域のお客様・協力業者に選んで頂く為に、何をすべきか、
そして、
さらに加賀妻ブランドを強化するために、
「自立・自営・独自」
の道を探りたいと考えています。
「SNS(他の工務店含む)の影響に流されない、
ブランドの強さのある工務店のイメージです」
「加賀妻ブランドの強化」
やはり工務店は
・ブランド力
・体力
・歴史
に尽きると思います。
これから新築住宅では、
「4号特例(緩和措置」が無くなり、
・構造の裏付け
・性能値の裏付け
が求められます。
加賀妻工務店では、それぞれにプロの協力設計がいます。
・構造計算(許容応力度計算、構造事務所:山辺構造建築事務所)
・性能値(数値のシビア化・実測値による裏付け:マツナガ・野池先生)
今後、さらに求められる数値を強化していきたいと考えています。
ここから完成見学会のご報告と
これからの完成見学会のご紹介です。
茅ヶ崎市 H邸
箱型の住まい
~北側の眺望を活かした2階居間の家~
<2/25日曜:完成見学会>
たくさんのお客様にご来場頂きありがとうございました!
敷地面積:130.63㎡(39.44坪)
1階床面積:52.99㎡(16.00坪)
2階床面積:51.62㎡(15.58坪)
延床面積:104.61㎡(31.58坪)
概要
敷地は茅ヶ崎市内にあり、南北に比較的長い変形地です。
北側に道路が下がっており、眺望が望めることから、
北側の景色を取り込む2階リビングとして計画をスタートしました。
外観は、建物全体の形を箱状にまとめながら、
連続する開口部と玄関、南側バルコニー部分を凹ませて外見を整えています。
屋根形は、眺望に向けて緩やかに上がっていく片流れの屋根しながらも、
出来るだけ軒を出しています。
内部は、
2階の北西・北東側にコーナー窓として、中央の壁をTV台として利用し、
2階リビングとし、階段を介してダイニングキッチン、水回りと続きます。
キッチンは大工さんの造作家具、一面タイルの壁で仕上げています。
LDKは一つながりの空間になるように、
また、リビングは2.5間角(4550mm四方)の大空間を支える為、
山辺構造事務所と協働して、架構を登り梁構造に工夫することで、
水平梁無しの一体感のある空間になりました。
1階は玄関土間から2階につながるスケルトン階段を中心として、
土間収納、書斎、寝室が並びます。
今回、山辺構造事務所との協働と、施主の要望でもある箱型のイメージを、
結び付けるような、片流れの1寸勾配の屋根としたことで、
2階のLDKの天井(屋根)が伸びやかな、
また、北側に景色に繋がるような、
建築にすることが出来たと思います。
外観。東面。
北側居間の連窓。玄関は1000mm引っ込めています。
居間。
階段でダイニングキッチンと仕切られます。
照明はイサムノグチ。
造作キッチンと居間。
冷蔵庫部分は耐力壁で隠しながら。
造作キッチンと造作カウンター。
家電を下に仕舞います。
居間からの見返し。
手摺は杉の90角。
階段から左右の窓をみる。
コーナー窓から大きな松が見えます。
洗面からLDKを見る。
葉山町 A邸
「緑の中に佇む住まい」
~緑の景色を切り取る住まい~
<3/3日曜:完成見学会>
※少し空きがあります。HPよりお申し込みください。
敷地面積:148.89㎡(44.95坪)
1階床面積:59.49㎡(17.96坪)
2階床面積:49.55㎡(14.96坪)
延床面積:109.04㎡(32.92坪)
概要
敷地は葉山町の小高い土地で、緩やかに道路が曲がっている角地にあります。
緩やかに曲がっているので、敷地北東側はR状になっています。
また、高低差があり、道路が北に向けて下がっています。
自ずと駐車場の位置が決まります。
南・西側は隣家建物が面していますが、
風致地区の土地柄、比較的ゆったりと建っています。
現調の際に、既存建物が建っていたことから、
施主と2階からの景色や1階の周りの環境「緑・山並み」を一緒に確認出来たことで、
その後の設計打合せはスムーズに行われました。
周辺環境から、
北東の緑・山並みを取り込むような開口部をイメージして、
2階LDK・1階ゲストルームの配置を決めて行いました。
1階ゲストルームに、1枚の全開放サッシ+全開障子、
2階の居間に、2枚の全開放サッシ+全開障子+コーナー窓を設け、
建物の核の開口部としました。
2つの開口部を起点として、プランと外観を整えていきました。
外観は、ロフトが必要なことから、比較的緩めの片流れの屋根とし、
但し玄関部分を引っ込めて軒を出し、単調にならないようにしました。
それぞれの開口部の数や位置を出来るだけ抑えて、
効果的な光を取り入れられるように工夫しています。
内部は、
1階の見どころは、お出迎えの畳玄関(兼フリースペース)。
2階の見どころは、ロフトへつながるシナ合板の天井、
1段下がったタイル床の造作キッチンとパティオ(中庭バルコニー)です。
今回、
殆ど全ての家具や設備が造作家具となっており、大工工事の見どころが満載です。
お施主様は加賀妻工務店の「本物志向の設計力・素材力・大工力」に期待され、
加賀妻工務店を選ばれました。その為、お打合せ内容も多岐に渡りました。
山辺構造事務所にも足を運ばれて話を聞きに行きました。
このような、特に意識レベルの高いお施主様のご要望を受けて、
構造設計・設計・大工さんの技術力を駆使しながら、
周辺環境に溶け込みながらも、個性のある建物・空間で応えられたと思います。
外観。北面。
玄関の軒がアクセント。
居間のコーナー窓。
全開放サッシ・全開放障子を開放しています。
サッシ下はレコード棚です。
コーナー窓。
コーナー窓から緑を見る。
居間。北側の壁。
居間。
左手にロフトが見える。
コーナー窓と珪藻土の壁。
全開放障子を閉めた状態。
障子は吉村障子。
キッチンから居間を見る。
キッチン上はロフト。
キッチンから居間を見る。
レンジフードはセンターフード。
キッチンは大工さんの造作家具。
キッチンから居間を正面から見る。
キッチン上に採光のための吹抜け。
右手はパティオ(バルコニーの中庭)
キッチンから居間を見る。
全開放障子を開けた状態。
居間の北側の壁とキッチンとロフト。
キッチンを通してパティオを見る。
ロフトから居間を眺める。
天井はシナ合板張り。
ロフトからパティオ側の吹抜けを見る。
ロフト・パティオ・居間の構成。
茅ヶ崎市S邸
「雁行する平屋の住まい」
<3/31日曜:完成見学会>
敷地面積:433.01㎡(130.72坪)
1階床面積:92.74㎡(28.00坪)
延床面積:92.74㎡(28.00坪)
概要
敷地は茅ヶ崎市の海にほど近く、
昔からの邸宅の雰囲気の残る敷地の一つです。
元々、平屋が建っており、
今回のお建て替えの際も、「平屋」をご要望されました。
プランの際は、
居間の開口部の位置の検討に時間をかけましたが、
南西側に既存の駐車場もあることより、
南東側に庭を取り、庭を眺められるような開口部を考えました。
居間には、大きめのダイニングテーブル・ソファー・ピアノ・ペレットストーブを置くことが希望の為、
間口4間、奥行2.5間弱の大空間が必要とされました。
大空間は、山辺構造事務所と相談し登り梁を910mmピッチに架けることで、大空間を成立させています。
居間には大開口があり、定番の全開放サッシと全開障子を用意しました。
外観は、シンプルな切妻屋根を基本としながら、
単調にならないように、
玄関に下屋、LDK、和室、寝室と3つの区画毎に切妻屋根を切り替えています。
内部は、庭の眺めを、LDK・和室・寝室それぞれから楽しめるように、
少しづつ雁行させながら配置し、水回りを北側に寄せています。
今回、造作キッチンとして、キッチンからも居間を通して庭を見渡せる様に、
また、玄関から直接アクセス出来る位置(中心)に据えています。
今回、「平屋」のオーダーから、切妻屋根をテーマに構成しました。
外観からもLDKが主役になるように意識し、
構造計算により裏付けされた登り梁が大スパンを飛ばしながらも、
安定した架構として成立し、
ゆったりとした大らかな居間が実現できたと考えています。
居間。
奥に和室と書斎がある。
障子は縦繁障子。
全開放出来ます。
居間。
キッチンから居間を見る
ペレットストーブ。
アップライトピアノを左側に置きます。
是非完成見学会にお越しください!
加賀妻工務店 高橋一総