暮らし探訪vol20.八塚邸(茅ヶ崎市)
子育て環境を考えて、都心から自然豊かな茅ヶ崎へと移り住んでこられたY様ご家族。3人のやんちゃ盛りのお子さまとともに、のびのびとした暮らしを育まれています。やりたいことを詰め込んだというこだわりの新居をどのように使いこなしているのか。ご夫妻にお話を伺いました。
夏も冬も、エアコン1台だけで快適

八塚様邸に一歩入ると、待っているのは2階まで吹き抜けの開放感あふれる玄関。そのすぐ先にあるLDKが、訪れる人をオープンに迎え入れてくれます。住まいには仕切りが少なく、家全体がお子さまたちの遊び場。土間スペースで縄跳びをしたり、スケルトン階段のステップの間をすり抜けたり…、リビングに居ながらにして思い思いに遊んでいる姿が印象的でした。
1階も2階も広々とした面積を確保していますが、驚きなのはエアコン1台で全ての空調をまかなっているということ。「階段上に設置した1台だけで、夏も冬も問題ありません。一体感のある空間なので空気がよく循環するんです。断熱性・気密性も高いので、一度快適な温度になったらそれをずっとキープしてくれる。あまり電気代がかからず助かっています」とご夫妻。冬は、エアコンにプラスして土間に設置したペレットストーブが活躍します。「炎を眺めているとすごく和むんですよね。暖房器具としてというよりも、心の豊かさのために使っている感じです(笑)」。

こちらの意向を尊重した、柔軟な対応に感激
以前は都心に住んでいた八塚さんご家族。家づくりのきっかけは、子育て環境を考えてのことでした。「折しもコロナ禍でテレワークが普及したタイミング。職場から多少離れても、自然が身近な場所で子育てしたいな…と思い立ちました」。さまざまな地域を検討し、最終的に選んだのは、子どもたちの好きな海が近くにあり、通勤アクセスもいい茅ヶ崎。土地を熟知した地元の工務店に家づくりを頼みたいと、加賀妻工務店を訪問しました。

「自然素材や家の構造へのこだわりについてお話を伺い、ここなら信頼できそうだと思いました。後日、こういう家を建てたいと自分たちなりに考えた設計案をお見せしたら、加賀妻さんの方でもすでにラフプランを立てていたのに、こちらの意向を汲んだプランを再提案してくださって。我々のやりたいことをきちんと理解したうえで、プロの立場からブラッシュアップしてくれました。今考えると、素人が失礼なことをしたと思うのですが、柔軟に対応してもらえてありがたかったですね」。
傷が付いても愛着になる、経年変化が楽しみな住まい
2階は、本棚を置いたフリースペースを中心にして、夫婦の主寝室、3人の子ども部屋、テレワーク用の書斎などが配されています。「小さくてもいいからちゃんと3人分の部屋をつくってあげたくて。でも、今はほとんど使っていません。まだ主寝室で一緒に寝ていますし、勉強はリビングに設けたスタディコーナーでやっています。将来的にも『寝るだけ』になるんじゃないかな。他に過ごせる場所がたくさんあるので」。

そんなお子さまたちのお気に入りの場所は、絵本やアルバムなども置いてあるフリースペース。上部には大容量のロフトがあり、秘密基地にしたり隠れんぼをしたりして遊んでいるといいます。大きい荷物はロフトに収納して、いつも部屋はすっきりと。限られた空間を上手に使いこなしています。
実際に暮らしてみて一番良かった点は?と伺うと「自然素材ですね」とにっこり。「正直、建てる前はそこまで関心なかったんです。でも、暮らしてみたら本当に心地よくて。味わいがあるから、傷が付いても気にならないし、むしろ愛着になる。子どもたちがいても叱ることなく、おおらかに過ごせるのがいいですね」。

住まいのギャラリー

外観:茅ヶ崎の落ち着いた住宅街に調和した外観。部分的に使われた杉材と1階・2階に配した3連の窓がアクセント。屋根には太陽光パネルを設置した。


土間スペース:2階までの吹き抜けが気持ちい土間は奥様のお気に入りの空間。どこからでもリビングに上がることができ、インナーテラス感覚で活用できる。奥にはペレットストーブを置いた。

ハンギングプランツ:土間に吊るされたハンギングプランツは、なんとご主人のお手製。海で拾ってきた流木に苔を巻いてアートに仕上げた。外からの目隠しにもなってくれるという。

手洗い場:帰宅したらすぐに手洗いができるよう、土間を上がってすぐの場所に手洗い場を用意。

キッチン:アイランドキッチンのカウンターには、世田谷のキッチン家具販売店「松岡製作所」のステンレスを使用。木の作業台部分は、ダイニングと行き来しやすいよう加賀妻工務店がアールの形状に仕立てた。上部には、リビングに投影できるプロジェクターを設置。

スケルトン階段&スタディルーム:鉄骨のスケルトン階段は加賀妻工務店渾身の力作。見た目も美しく、LDKのアクセントになっている。人が集まったときはベンチとして活用することも。階段下はお子さまたちが遊んだり宿題をするスタディルーム。

リビング:キッチンやダイニングからひと続きのリビング。プロジェクターを使い、珪藻土の壁をスクリーン代りにしてテレビを楽しんでいるそう。


書斎:ご夫妻とも、週に2度ほどあるというテレワークの日はこちらでお仕事。壁面いっぱいの本棚も作業机も造り付けで、2人並べるスペースを確保した。室内窓を設けたので、エアコンの風もよく入る。

フリースペース:2階の各居室へはフリースペースを通って。真ん中に設置した本棚の周りを回遊できるようになっている。上部には大容量のロフトを設置。


吹き抜け:吹き抜けから土間を見下ろして。1階にいる家族と会話もできる。柵は布団を干すのに活用。

主寝室:木の温もりにあふれるご夫妻の主寝室。今はまだ家族全員、ここで川の字で寝ているそう。

弊社高橋社長(右)・妹尾(右から2人目)と談笑する八塚様ご夫妻。
[取材・撮影 有限会社さくらがおか]



