海を見晴らし、空に憩う。子育てが楽しいのびやかな家。

暮らし探訪vol12.Mさま邸(二宮町)

寄せ返す波の音がBGMとなる、海辺の閑静な住宅街に建つ道川様邸。無垢の木のぬくもりに包まれた住まいは、思わず深呼吸したくなる気持ち良さです。南側に面して大きく設けられた窓から、日々表情を変える海を見晴らしながら、どのような暮らしを育まれているのでしょうか。ご夫妻にお話を伺いました。

住む人の体に優しい、自然素材の空間を

お子さまの誕生を機に、家づくりを考えはじめたという道川さん。「私がアレルギーを持っていることもあり、子どもの健康を考えた家づくりをしたいという希望がありました」と奥さま。住宅展示場をまわってみたけれどピンとくる家がなく、どこに頼むか迷っていたところで出会ったのが加賀妻工務店でした。「知人からすすめていただき、完成見学会に参加しました。木のぬくもりが気持ち良く、住む人の体に優しい素材を使った住まいに魅力を感じました」。土地探しの段階から相談に乗ってもらい、海を見晴らす二宮の高台の土地を購入。「1階からも2階からも海が見えるプランを提案していただきました」。階段を上ると、目の前に広がるのは松林に彩られた海景色。大きな一枚窓が、映画のスクリーンのように風景を切り取ります。


ふたりのお子さまの遊び場がたくさん

床は杉の無垢材、壁は珪藻土。自然素材に彩られた開放感あふれるLDKがご家族の暮らしの中心です。2017年の夏に引っ越し、ちょうど季節がひとめぐりした頃にふたり目のお子さま・結葉ちゃんも誕生。ますます家で過ごす時間が楽しくなったといいます。リビングの奥に設置された小上がりの畳スペースはお子さまの遊び場。ごろんと横になれるので、お昼寝にも重宝します。ダイニングとひと続きのウッドデッキから、そのまま庭へ出ることも可能。ご主人とご長男・勝仁くんが大好きなスペースで、よく一緒に遊んでいるそう。


海を感じる小物でリゾート感を演出

奥さまのお気に入りは、ダイニングの高窓。「冬だとちょうど陽射しが入り、太陽が高い夏場は直射日光が入らないんです。風通しもよく、1年を通して快適な家になりました。イスに座ると、空がきれいに見えるのもいいですね。夜は月や星を眺めることもできます」。住まいは「海」を感じられる小物がたくさん。沖縄や南の島へ旅行された際のおみやげが美しくディスプレイされており、自然素材の空間と調和しています。リゾート気分を味わえる住まいで、道川様ご家族の団らんが育まれていきます。

住まいのギャラリー


・外観:一階二階の大きな窓と庭の緑が印象的なM様邸。高台の住宅街に美しく調和しています。
・吹抜けの室内窓:二階の居室に設けた室内窓からダイニングを見下ろして。吹抜けを通して一階や向かいの居室にいる家族とも会話ができる。


・畳スペース:リビングの奥にある、お子さまの絵本やおもちゃが飾られた小上がりの畳スペース。下部は大容量の収納が隠れています。
・玄関:沖縄旅行で購入したアートが飾られた玄関。廊下はLDだけでなくパントリーにも繋がっており、直接キッチンへと入ることができます。


・キッチン/洗面室:キッチンや洗面室に壁にはご夫婦でセレクトしたブルー系のタイルを貼りました。
・ステンドグラス:洗面室のドアに嵌めたステンドグラスは茅ヶ崎のステンドグラス作家さんに依頼したオリジナル。

[取材・撮影 有限会社さくらがおか]