其々の居場所が雁行に繋がる住まい [Gallery_30]

藤沢市鵠沼松ヶ丘S邸

敷地には既存の植栽の庭、道路側に松の大木があり、既存の大谷石の塀と共に残しながら計画しました。

南側と西側に隣家が迫る為、南東側に開くように雁行型のプランを考えています。但し、屋根を雁行なりに徐々に下げていき、床も一段下げて天井の低い書斎を配置しました。

プランとしては、雁行プランの特徴を生かすように、玄関から居間に入った際、雁行した一番奥が見通せるように動線も含めて考えています。薪ストーブを導入したことで吹抜を4.5帖つくり、家全体が暖まるようにしています。

内部仕上は珪藻土と杉無垢床、天井は紙クロス。

外部は左官仕上げで、軒裏も一体的に見えるように同材で仕上げています。窓周りを縦に揃えて、板張で外観を整えています。

竣工: 2016年2月
敷地面積: 286.70㎡(86.5坪)
1階床面積: 67.07㎡(20.2坪)
2階床面積: 57.13㎡(17.2坪)
延床面積: 124.20㎡(37.5坪)
大工: 近藤勝則