令和七年 初日の出は棟梁の出初め式

久しぶりの初日の出である、朝6時に起床6時25分自宅を出発6時50分の初日の出に間に合うよう海岸に向かった道には、ちらほらと同じ目的の人たちが湘南鵠沼の砂浜に向かい足早に連れ合い重なるように歩いていた。

幸いにも寒さは緩く出がけに着ていた上着とダウンを途中でリックに詰めユニクロのヒートテック1枚になり老体にむち打ち海岸に向かった、身体の寒さは感じなかったが手指の冷たさは元旦の朝にふさわしく身に染みた冷たさで出がけに目についた妻の赤い毛糸の手袋を持ってきたことに気が付き少し小さな手袋に手を入れ冷たさをしのぐことが出来た。

幸いにも6時45分には砂浜につき東の海を眺めている群衆の仲間入りができた一番良いポジションは波打ち際ぎりぎりの場所である。幸い引き潮に向かう時間で有ったのか、穏やかな波打ち際を波の満引きに合わせ身体を前後しながら6時50分の日の出をスマホ画面に納める事が出来ました。

時間も場所もタイミングはベストであったがスマホでの慣れない初日の出を写すには技術不足であった。今年の初日の出にこだわったのには思う所ありで、生涯現役と決め棟梁の座を守ってきたが最近町のショーウインドーに移る小さくなった我が身を眺め我に返ったのである。己を知る者は賢者なりの言葉通りであればここで、ご隠居様となるのが賢者なので有ろうが賢者でない私は、初日の出を出初式と決めて2025年元旦の海に向かい生涯現役の生き様を改めてわが身に置き換え誓ったのである。

新たな今年の目標は古くなった分譲地に住まう昔の若い人々の暮らしが楽しくなるよう共に歳老いた住宅を若返らせる手伝いを老獪な棟梁が実践する事である。